日記

女子大生が暇つぶしにはじめるブログ

あなたにとってわたしは

 

あなたにとってあたしはなんですか?

 

いきなり深夜に電話してきて、好きなことを喋って一方的に切って。もう嫌なんだけどって言い出せればいいんだろうけどそれは勿体ないって考えたらやっぱり明日もこんな電話を取ってしまうのだろう。

 

今日も蒸し暑かった。大学に赴き、家に帰って、疲れててベッドに倒れ込んで、やることも無くてインスタ眺めてたら、スマホの画面が一瞬暗くなってLINE電話のあの聞きなれた音が流れて、電話がかかってきた。

 

高校の同級生だけど、大して仲良くない。大して仲良くない割に、週に1回程度電話を掛けてくる。何がしたいのか。

 

切る理由も無いから、電話を取って窓の外を眺めた。東京の空気は汚くて星なんか全然見えなかったから、むかついて即座に窓を閉めた。

 

いや、実はさ昨日まで旅行行っててさ〜なんて話し始める。そっかーそっかーって相槌を打てばなんとなく会話は続く。私は彼の話を全部真面目に聞いてたら疲れちゃうよ。だからさりげなく手を抜きながら彼の話を聞いた。旅行で長野に行っていたこと、信玄餅アイスを食べたこと、今度は友達と九州に行くこと。そうなんだって言って、下を向く。私も喋りたいことはある。合宿に行くこと、この前のテレビ番組、次いつ一緒に出かけるか。彼にとってはきっとすごくどうでもいいことなんだろうから、あえて言わないけれど。一方的に話されてるわけじゃない。私だってちょっとは話すし、彼もそれに賛同したり反対したりする。ただ本当に言いたいことは言えない。

 

つまりそんな関係なのだ。よく分からないなりにこれまでズルズルと、途切れたようで途切れずに、続いている。面倒くさいなあとは思うけど、それなりに楽しいし話したり聞いたりしている時間は良い現実逃避になってくれる。きっとこれからもずっとこの時間を繰り返していければいいのにとか柄にもなくポエミーなことを思ってみるほどにはその時間が好きだし、中身のない不毛な会話をしていることも意味があることなのかもしれないと思える。

 

あなたにとってわたしはその辺にいる都合のいい話相手かもしれないけれど、私にとってあなたはなかなかに不毛でそれでいて有意義な時間をくれる良き友達なのである。