授業なんて寝てれば終わる
小学校でも中学校でも高校でも大学でも
授業なんて寝てれば終わる。
寝て起きたら、一時間のおべんきょうタイムなんてあっという間に過ぎるだろう。
なんなら今日も寝てきた。
必修の英語と中国語は何を言っているか分からない。
先生の声が気持ちよく、空調が丁度よく、ポカポカしてきてしまって、なんとなく手の先が暖かくなってきたなあと思って、気づいたら瞼が落ちていた。
日本人なんだから日本語だけ話せれば充分なんだよ!!
って時代遅れのお門違いの言い訳をしてみても、その間にも授業は容赦なく進んでいく。
1ミリの理解もしていない私だけを置いてけぼりにしたまま、先生はどんどん進んでいく。
まるで大手企業に就職して即戦力としてバリバリ働く恋人と、就職もせずに家にひきこもってくすぶってる私みたいだ。
彼はこんなに頑張って働いて、お給料もたくさん貰っていて。
私は家に篭もってゲームをして、親には早く働けと叱られて。
私を置いていかないでよ、一緒にニート生活楽しもうよ。
なんて追いすがっても、彼の背中はもう見えない。
こんなモンなのだ。中国語の授業なんてモンは。
思えば、最初に授業中に寝たのは中学一年生の時であった。
それまで、超絶健康優良児で会った私は、それまで授業で寝たことなんてなかった。
それゆえ、授業寝の快楽に堕ちてしまった。心地良さにハマってしまったのだ。
授業中寝るのって、なんて気持ちいいんだろう。
頬杖をついてぼーっとする。
数学の問題なんて頭から追い出して、ただただぼーっとする。
そうすると段々先生の声が途切れ途切れになる。
目をつぶって眠りに身を委ねれば、もうこちらのものだ。
突っ伏すもよし、そのまま頬杖をついてもよし、首を曲げるだけでもよし。
眠り方はなんでもいい。個人の自由だ。
よし、今日も眠ろうぞ。
ともに、夢の世界にいこうではないか。
と、誘われて落ちてしまう。
もう戻れない〜〜〜