日記

女子大生が暇つぶしにはじめるブログ

このお題難しいな

お題「#新生活が捗る逸品」

 

新生活が捗る逸品、なかなか難しいテーマだなあと思いながら、ダラダラと書いていこうと思う。そもそも私あと2年は新生活とは無縁だしね、という詭弁も思い浮かんだが、ここは少しまともなことを書いてみようじゃあないか。

まあ普通に考えれば、シャーペンとかボールペン、時計などといった実用的なものをあげた方が無難だろう。新生活が捗るかどうかは知らないが、便利なものに変えて損はしないはずだ。だがまだ使えるものを手放して新しいものを買うという行為に対して、もったいないという気持ちが働いてしまう貧乏性のため、なかなか新調出来ていない。インクが無くなるボールペンはともかく、シャーペンなんて、高一の時から同じものを使い続けているからもうそろそろ5年の付き合いになる。もう大親友といって差し支えないだろう。時計はそもそも付けない(社会人としては終わっている)人間なので、新調する必要が無い。

ちなみにわたしには、愛用しているボールペンがある。uniさんのsignoシリーズだ。この名称が合っているのかは分からないが、とにかく書きやすい。するする書ける。書き心地としてはSARASAも結構好きなのだが、それよりもペン先のカリカリ感が強くて、書いてる感があるから好きなのだ。私がこのボールペンを使い始めるきっかけとなった出来事を思い出すには、遥か5年前まで遡らなければならない。あれはまだかわいいかわいい中学生だった時代のこと。当時好きだった子がこの種類のペンを使っていたのだ。そんな些細なきっかけではあったが、幼い私は好きな人との共通点を少しでも多く作りたくて、このボールペンを使うことにした。

中学卒業と同時にその淡い恋心は自然と消滅したが、ボールペンだけはあの時のものをずっと使い続けている。

 

ありがとう、Mくん。

君のおかげで良いものと巡り会えたよ。

 

 

時は流れて、5年後。私は大学1年生になった。まだコロナもなかった時代、健全な大学生らしく、毎日大学に通っては眠りこけサークルで酒を飲み金欠のためバイトを増やすという、生活を送っていた。そこで、ひょんなところからMくんと再開することになった。もともと地元が近かったので、いつかどこかで会えるかもしれないとは思っていたが、まさか本当に会えるなんて。バイト先に向かうため、いつもの通り家を出たはずが、自転車を飛ばしすぎたせいか早めに着いてしまった。時間もあるし何か買ってからバイトに行こうかと思って、近くのファミリーマートに入った。その時だった。彼がいたのだ。あの時よりも茶色くなった髪、高くなった身長、広くなった肩幅。でも変わらない優しそうな目。

見つけた瞬間、心臓が止まるかと思うくらいびっくりした。あの時から時間は経っていて、パッと見では分からないくらいなのによく分かったなと自分でも思う。とにかく、一瞬で気づいてしまった。

そんな、大学1年生も終わりかけの春。私は、俯きがちに彼のレジに向かい、商品を受け取る時に精一杯のお礼を言って、そのまま店を出た。結局声をかけることはしなかった。お店が忙しそうだったのもあるし、なにより彼のことは思い出にしておきたかったのだ。現在の姿を見れたことは嬉しく、甘酸っぱい気持ちにはなったが、それはあくまで昔のことだ。この気持ちは過去に置いたままでいいと思った。

 

彼は今でもあのコンビニで働いているのかな。また行ったら会えるのかな。